2024年大河ドラマ「光る君へ」では、のちに世界最古の長編小説といわれる「源氏物語」を生み出した、紫式部の人生が描かれる予定となっています。
その式部が物語の着想を得た場所が、滋賀県大津市の「石山寺」となります。
「花のお寺」すなわち石山寺
石山寺は滋賀県大津市の南端、びわ湖から流れ出る瀬田川の西岸に位置する、真言宗の大本山となります。その名の通り、本尊(如意輪観世音菩薩)と本堂は国の天然記念物である珪灰石という巨大な岩盤の上に建っています。石の山のお寺ということで一見、武骨なイメージを抱きやすそうですが、実は「女性のお寺」としても有名です。
式部の影響はもちろんですが、女性の参拝が厳しく制限されていた時代にあっても石山寺はその門を広く開放し、女性に身近なお寺で「石山詣」として、平安時代は参拝することがブームになっていたそうです。
また、四季折々の花が咲きほこる「花の寺」としても有名です。豊かな自然に囲まれた境内には、梅や桜、ツツジなどの花や紅葉が彩りを添え、一年を通してフォトジェニックな風景を楽しむことができます。特に、インバウンドにおいては中国、香港、台湾市場を中心とする女性層から絶大な人気を誇っています。
紅葉が凄まじい「あたら夜もみじ」
「花の寺」としても有名な石山寺ですが、その本領を発揮するのは紅葉です。本堂の舞台(懸造)から広がる紅葉ライトアップは特に圧巻です。ライトアップも細部までこだわりが感じられ、見る・撮る・感じるという視点から楽しむことができます。
海を超えた石山寺
世界最古の長編小説である源氏物語を題材とし、ニューヨークのメトロポリタン美術館(MET)で特別展(The Tale of Genji: A Japanese Classic IIluminated)が2019年に開催されました。私も本業で当時の市長のアテンドと特別祭事の運営補助を目的に現地に行ってきました。世界最大規模を誇るMETにおいて地元、大津にゆかりのあるコンテンツが大々的に披露されるのを見ると感慨深いものがありました。特に、現石山寺の座主である鷲尾龍華さまの特別法要は本当に感動しました。
旅のおまけ
METでの仕事を終え、当時子供がまだ小さかった私は久々に家族に会えることを楽しみに帰路につきました。しかしながら、飛行機の機材トラブルでカナダ・ケベックあたりで引き返すことになりました。原因は機内食を温めるレンジの不具合です。機内アナウンスにおいて、「お客様により良い機内食をご提供するために当機はNYに向けて引き返します。」と聞いた時は愕然としました。メシは冷めてて良いから家族に早く合わせてよ!(本音)モントリオールあたりでグルグルしてるのは燃料を消費して、着陸のための機重調整のためらしいです。
当然のごとく、この後は航空会社が手配する宿泊先の手配に長時間待たされ、スーツケースは返却されず、人生で初めて下着を裏返して着るという屈辱的な経験をしました(笑)旅の恥はかき捨てと言いますが、中々思い出深い出張でした。
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